2019年05月24日

タヌータ健康診断

皆さんこんにちは!獣医師の黒木です。

今回は獣医担当動物のタヌキのお話です。実は私たち獣医も飼育を行っている担当動物がいて、それはタヌキ、アライグマ、アナグマになります。その中でタヌキ(タヌータ)の健康診断を最近行ったのでその話をさせていただきたいと思います。

タヌータは去年の戌年の際は、園内唯一のイヌ科動物なので、少しスポットが当てられましたが、普段は地味でお客様にも素通りされがちです(笑) なので、今回は少しでも皆さんの印象に残っていただければと思い登場してもらいました。
タヌータは見た目はかわいい犬っころの様な感じですが、私が獣舎に入るとたまに怒って噛んでくることもあります。なので、普段の飼育も中には入らずに下のように網越しに餌を与えたり、掃除をしております。

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もう少し餌が欲しくて私のズボンを咬んで駄々をこねています。

人が保定することも少し危険が伴うので、健康診断のための眠らせる薬を注射するのもひと手間必要です。そんなときに活躍するのがこの手作りケージです。

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左側に木の板と棒があると思いますが、こいつらがミソです。
中に動物が入るとその棒を押して、板を反対側に寄せて動物を端に押し込みます。

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このような感じで、壁を狭めて動物の動きを抑制します。
こういったケージのことをスクイーズケージといって、動物園では大型猛獣などでも一般的に使われているアイテムです。一見動物をいじめているようにも見えるかもですが、人も動物も安全に注射や検査ができるための大切なアイテムになります。

実際に健康診断の際の注射前のタヌータがこちらになります。

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まったくストレスなくお利口にケージに入って注射も打たせてくれました(餌が欲しいだけ、、、注射も全くの無反応でした笑)。その後眠りに落ちて安全に検査を実施することができました。
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爆睡中です。ガスでも麻酔と酸素を吸ってもらっています。
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採血と爪切りも行いました!

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歯をきれいにしているところと超音波検査で胸やお腹の臓器の検査も行いました。


検査の結果大きな異常もありませんでした。タヌータはもう結構なお年寄りなので、これからも心配なことが多いですが、病気に気を付けつつ元気に過ごしていってもらいたいです!
いつもは寝ていることが多いかもですが、15時~16時くらいに餌を与えているので、その際は活発に動き回るタヌータをご覧になることができると思いますので、是非見に来てください!
最後までご覧いただきありがとうございました。



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獣医師 黒木
posted by みさき公園スタッフ at 19:09| 日記