2019年11月07日

マイクロチップ

皆さんこんにちは!
少し肌寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがでしょうか。
今回は私たち獣医師が行っていることで治療・検査とはまた違った内容をご紹介します。
それは個体識別(身元証明)のためのマイクロチップについてです。
マイクロチップとは直径2oくらいの電子標識器具で、一つ一つに15桁の番号が振り分けられていて、身元の証明のためにそのチップを動物の皮下に埋め込みます。
最近では犬や猫でも普及してきており、地震や台風などの災害時、事故などで迷子になってしまった場合に、そのチップ番号を読み取れば住所など登録された情報をもとに飼い主のもとに戻ってくる可能性が高くなります。

実際のうちの病院にある器具をご紹介します。

写真@.jpg

上がチップを埋め込むための注射器になります。中にマイクロチップが搭載されています。
下がチップの番号を読み取るためのリーダーになります。

動物園・水族館でも動物によってはマイクロチップを使用しています。
大きさや身体の模様、毛で簡単に個体を識別できる動物もいますが、見分けがつきにくい動物もいます。見分けをつけるために目印として耳標(耳のタグ)や足環(鳥などで多いです)、特定の毛を刈ったりもしますが、場合によってはマイクロチップを取り付けることもあります。
最近では今年の5月に産まれたビーバー達5頭にマイクロチップを埋め込みました。
ビーバーも見た目では誰が誰か見分けがつきにくいので、最初の頃は部位ごと(頭、背中、お尻など)の毛を飼育員がカットして見分けをつけていましたが、まだ抵抗具合もかわいいうちにしっかりとチップを入れておこうということで実施しました。

写真A.JPG

このようにチビーバーを小さい衣装ケースに入れます。
ちなみにケースにいる子は頭を盛大に刈られているホブス君です。

写真B.jpg

上のようにケースの中で飼育員が保定して獣医が肩の間付近にチップを埋め込みます。
埋め込んだ後はチップが抜けないように医療用の接着剤のアロンアルファを塗ります。



チップを入れた後はしっかり入っているか上の写真のように読み取り機のリーダーで確認します。

入れるときは痛いと少し鳴いていたビーバー達でしたが、終わった後は飼育員さんに餌をもらってすぐにご機嫌になっていました(笑)。

写真D.jpg

以上獣医からのちょっとしたお話でした。
皆さま季節の変わり目で体調を崩されないようにしてくださいね。

獣医師 黒木
posted by みさき公園スタッフ at 17:28| 日記